kfタイルホールド工業会

コラム

外壁タイルの耐用年数は?外壁タイル仕上げのメンテナンス

外壁タイル仕上げはメンテナンスが不要と思っている方が多いのではないでしょうか? 

 

お住まいを購入する際に、外壁タイルの美しさに惹かれて選んだものの、耐用年数やメンテナンスについて詳しく知らないという方も多いでしょう。

 

外壁タイル自体が劣化しにくい建材のため見た目には綺麗な外観を維持していても、実は建物内部が痛んでいることが多く見られます。外壁タイル仕上げであっても定期的なメンテナンスを行わなければ皆様の大事な資産が失われることになります。

 

今回は外壁タイル仕上げの美観や安全性を維持するために知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

外壁タイルの耐用年数はどれくらいなのか

外壁タイルの耐用年数について見ていきましょう。

外壁タイル自体の耐用年数

外壁タイルは非常に強い耐久性を持っており、タイル自体の耐用年数はとても長いです。

 

タイルの素材は土や石を焼き固めて作られています。古代エジプトの時代からその耐久性が試され、ほとんど劣化せず現存している例が数多く存在します。例えば、ツタンカーメンのマスクにもタイルが使用されていました。

 

外壁タイル仕上げは外壁タイルの他に様々な建材と組み合わせて張り付けられます。例えば外壁タイルを張り付けるためのモルタル、外壁タイル間の目地に充填する目地モルタル、外壁目地や開口部周りの止水と緩衝を目的に充填されるシーリング材などがあります。一般的に建材は10年経過すると劣化してメンテナンスが必要となります。外壁タイル自体は10年経過しても劣化しませんが他の建材が劣化して様々な異常が出るため外壁タイル仕上げであってもメンテナンスが必要です。

タイル目地やシーリングの耐用年数

タイルとタイルの間を埋める目地材(主にモルタル)や窓周りのシーリング材の耐用年数は一般的に約10年とされています。

 

経年によりモルタルのタイル目地は建物の動きに耐えきれなくなりひび割れ、そこから雨水が外壁タイルの裏面に浸入し建物自体(躯体)を劣化させる要因となります。シーリング材も経年で弾力性を失いひび割れて止水性能が低下します。

 

このため外壁タイル仕上げは、外壁タイル自体が健全な状態であっても気づかないうちに躯体の劣化が進んでいる可能性があります。外壁タイル仕上げであっても定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンスを続けることで建物の寿命を伸ばすことができます。

外壁タイルのメンテナンスが必要な状態

 

外壁タイルのメンテナンスが必要な頻度や状態を見ていきましょう。

メンテナンス頻度の目安は何年?

定期的なメンテナンスを怠ると様々な症状が外壁タイル仕上げ面に現れます。最も危険な症状はタイルが躯体から剥がれて浮いている状態です。この浮いた外壁タイルはいずれ落下して人や物に直撃して重大な事故に繋がる可能性があります。このような事故を未然に防ぐために法令で定められた定期点検を行うと共に、10年に1度の打診検査に合わせたメンテナンス工事をお奨めします。

 

外壁タイルの浮き

躯体から外壁タイルが剥がれる「浮き」と呼ばれる症状があります。浮きを生じる主な原因は、温湿度の影響によって躯体・接着モルタル・外壁タイルのそれぞれが膨張・収縮を繰り返すため、それぞれの層間で歪が生じることで発生します。浮きは外観からでは分からず、外壁タイル1枚1枚を棒で叩いた時に確認することが出来ます。叩いて軽い音がするものは外壁タイルが浮いた状態となります。浮きは放置されやすく、浮きが進行すると外壁タイル仕上げ面に膨らみを生じます。この膨らんだ状態を「ハラミ」と呼びます。ハラミは浮いた外壁タイルの裏面に雨水が浸入し乾湿が繰り返されることで他の外壁タイルにも浮きが拡がることで生じます。浮きがハラミにまで至ると近い将来この部分の外壁タイルは必ず剥落するため早急に対策工事を行わなければ危険な状態です。

シーリング材の弾力性低下

シーリング材は、外壁の目地や開口部(主に窓)の周囲に充填され、緩衝材や止水材の役割があります。 シーリング材が割れていたりやひび割れを生じている場合、シーリング材の弾力性が失われて本来の機能を発揮できないためメンテナンスが必要です。

目地材のひび割れ、欠落

目地材は外壁タイル間に充填され外壁タイルの動きを固定する役割があります。目地材を充填することで外壁タイル1枚1枚が繋がり面となります。目地材はモルタルが多く使用されます。一般的なモルタルに比べ骨材(砂)の量が多く配合され目地材の痩せを防ぎます。逆にセメントの配合量が少ないため、経年でひび割れや欠落を生じやすい建材です。ひび割れや欠落している部分から雨水が外壁タイルの裏面へ浸入し日射で膨張収縮を繰り返し外壁タイルの剥落に繋がります。

外壁タイル仕上げはどのようなメンテナンスが必要なのか

外壁タイル仕上げに必要なメンテナンスについて解説します。

目地・シーリングの打ち直し

タイルの目地やシーリング材は約10年ごとに劣化が見られることが多いので、このタイミングで打ち直しを行いましょう。その結果、浸水を防ぎ、外壁の耐用年数を延ばすことができます。

 

目地にひび割れや痩せが見られた場合は、一度すべてを取り除いてから新たに詰め直すことが必要です。シーリング材も同様に、完全に除去した後で打ち直しを行います。ひび割れが見つかった場合でもすぐに大きな問題が生じるわけではありませんが、早期の点検・メンテナンスが推奨されます。

剥がれや浮きの補修(タイル交換)

もし外壁タイルの一部に剥がれや浮きが見つかったら、メンテナンスが必要です。

 

タイルが剥がれたり浮いたりすると、その周囲に隙間が生まれ、浸水が続くとトラブルが広がる可能性があります。

 

タイルの剥がれや浮きは下地材の膨張収縮やモルタル、接着剤の劣化などが原因です。対策を行ったうえで補修することが大切。家の外壁を定期的にチェックして、剥がれや浮きを発見したら、早めのメンテナンスが耐用年数を延ばすための秘訣です。

外壁タイル仕上げのメンテナンス方法

 

タイルが剥落する理由と補修方法を見ていきましょう。

既存の外壁タイル補修方法

既存の外壁タイル補修方法は次の3つがあります。

 

  • 脳天打ち工法
  • タイル部分張り替え工法
  • 外壁複合改修工法

 

従来の方法では、接着効果が今ひとつだったり、タイルの意匠が変わってしまったり、コストが高かったりとデメリットがありました。

従来工法を進化させた剥落防止工法「KFタイルホールド工法」

従来の方法を進化させたのが「KFタイルホールド工法」です。

 

「KFタイルホールド工法」は、KFケミカル独自の樹脂合成技術によって開発されたポリウレア樹脂塗料を用いたタイル剥落防止工法です。

 

塗装膜は0.2〜0.3mmと薄膜でありながら1平米あたり3.3tの荷重に耐えられる強靭な塗膜でタイルの剥落を防止します。

「KFタイルホールド工法」で外壁メンテナンスの手間を極限まで減らす

 

「KFタイルホールド工法」の特徴を紹介します。

「KFタイルホールド工法」の特徴

「KFタイルホールド工法」の特徴は6つあります。

 

  • 強靭
  • 防水
  • 長持ち
  • 意匠復元
  • 施工ミス防止対策
  • 低価格・短工期

 

KFタイルホールドは強靭で柔軟性に優れたポリウレア樹脂です。外壁の動きによく追従し、タイルを落下させません。

 

さらにKFタイルホールドは液状であり複雑な形状の下地であっても塗るだけで防水塗膜を形成できます。塗膜は緻密で柔軟性に優れており、外壁からの雨水浸入を確実に防ぎます。

 

低価格・短工期で提供できるため、修繕費を抑えることもできます。

資格制で施工の質も担保

塗布方法・乾燥時間など正しい施工管理が必要になるため、KFタイルホールド工法の施工資格を有する工業会会員のみが工事を行います。タイル剥落防止工法は命に関わるとても重要な工事になります。施工要領を守った確実な施工を行いますのでご依頼の際はご安心ください。

10年の剥落保証制度で安心の「KFタイルホールド工法」

KFタイルホールド工法は施工後最長 10 年間、外壁タイルが地面に落下しないことを保証します。万が一、外壁タイルの剥落による損害が生じた場合は施工関係者が賠償します。

 

外壁タイルについて心配な方、疑問を抱いている方は、お気軽にKFタイルホールドにご相談ください。

外壁タイル診断のご相談