コラム
タイル浮きの補修はどうしたらいい?タイル浮きの原因や補修方法を紹介
「タイルが浮いてしまって……。どうすれば良いんだろう?」
そんな疑問を抱えている皆様、安心してください。
今回の記事では、タイル浮きの補修について詳しくご紹介します。
タイル浮きの原因から対策、そして補修方法まで、タイル浮きについての悩みを全て解説していきます。どんなに難しそうな補修作業も、専門家の視点で分かりやすく解説しますので、参考にしてみてくださいね。
タイル浮きとは
タイル浮きとは、コンクリートとタイルやモルタルなどの間の付着力が低下し、浮きが生じている状態のことです。
タイル浮きには、「下地浮き」と「陶片浮き」の2種類があります。
下地浮き
下地浮きとは、タイルを固定しているモルタルがコンクリート構造物から浮いてしまった状態を指します。
水分や凍結による膨張などが原因でこの現象が起こり、残念ながら美観だけでなく、安全面にも影響を及ぼす可能性があります。エポキシ樹脂の導入やピンニング工法という手法を用いることで、タイルの浮きは修復が可能です。
陶片浮き
一方、陶片浮きはタイル自身がモルタルから分離してしまう現象を表します。
こちらも湿度や水分の影響を受けやすい部位で発生しやすいとされています。陶片浮きの場合、エポキシ樹脂を注入するのが難しいため、通常はタイルを取り替えることで問題を解決します。
タイルが浮いてしまう原因
タイル浮きは、主に6つの原因が考えられます。
経年劣化
日に当たることで膨張と縮小を繰り返し、タイルや接着剤の性能が落ちることがあります。それがタイルの浮きを引き起こします。タイルの材質や厚さ、保護処理の有無によって、劣化の程度は変わります。
地震
地震は、建物全体を揺さぶる力でタイル浮きを引き起こす可能性があります。強い地震の揺れにより付着力が低下し、タイルの剥離を促します。
湿度や気温
湿度や気温の変動もタイルの浮きを引き起こす要因の一つです。高湿度や極端な温度変化はタイルやモルタルの膨張・収縮を引き起こし、それが浮きを招くことがあります。
コンクリート構造物からの影響
コンクリート構造物自体の問題や、その劣化もタイル浮きの原因となる可能性があります。たとえば、構造物の動きやクラック、湿気の影響などが考えられます。
モルタル
質の悪いモルタルの使用や、モルタルの劣化もタイルの浮きを引き起こします。モルタルの硬化過程での縮みや、耐候性の欠如などがタイルとモルタル間の問題を生むことがあります。
施工不良
施工不良もタイル浮きの一因です。モルタルの不適切な配合や、適切な固定方法が取られなかった場合など、施工時の手順や方法に問題があると、タイルは剥がれやすくなります。
タイル浮きの調査方法
打診調査
タイルの浮きや不具合を特定するためには打診調査法が有効です。
これは、特殊なハンマーや打診棒を使用して、一枚一枚のタイルを軽く叩くことで、音色や感触の変化を通じて問題点を発見する方法です。この方法は効果的な手段として広く利用されています。
赤外線調査よりも信頼性が高いですが、足場や高所作業車を用意して作業するので比較的コストがかかりやすいというデメリットもあります。
赤外線調査
一方、赤外線調査法は、サーモグラフィという技術を活用して、タイルの状態を探るものです。
建物から放出される赤外線エネルギーを感知し、電気信号に変換して熱分布の画像を作成します。これにより、タイルが浮いている部分や、断熱不良、湿気などの問題を可視化することが可能です。タイルやモルタルの剥離が生じると、その部分の熱伝導が変化するため、この方法で捉えることができます。
従来のタイル浮き補修
従来のタイル浮き補修方法はこちらです。
- 脳天打ち工法
- タイル部分張替え工法
- 外壁複合改修工法
- エポキシ樹脂注入工法
- タイル除去Uカット工法
それぞれ詳しく解説していきます。
脳天打ち工法
脳天打ち工法は、浮いた・割れた・はがれたタイルを固定するための補修手段です。この方法では、アンカーピンとエポキシ樹脂を用いて、問題のあるタイルをもとの位置に固定します。
アンカーピンがタイルを物理的に支え、エポキシ樹脂で固定することで水分の浸透を防ぎます。
タイル部分張替え工法
タイル部分張替え工法では、問題のあるタイルを取り外し、新しいタイルをその場所に設置します。これはタイルが大きく損傷したり、色や形状が大きく変わったりした場合に特に有効です。また、特定の部分だけを対象とするため、全体的な修繕費用を抑えることができます。
外壁複合改修工法
外壁複合改修工法では、アンカーピンでタイルを固定した後、ネットと透明樹脂を用いてタイルの剥落を防ぎます。
これにより、タイルと下地の間の空間がなくなり、タイルが剥落するのを防ぐことができます。さらに、透明樹脂の使用により、タイルの美観性も保たれます。
エポキシ樹脂注入工法
エポキシ樹脂注入工法は、コンクリートがひび割れている場合に利用されます。
この工法では、ひび割れの中にエポキシ樹脂を注入し、内部から補強し防水処理を施します。これにより、タイルと下地の間に水が侵入するのを防ぎ、さらなるダメージを防ぐことが可能になります。
ただし、タイル表面にひび割れの跡が残るため、美観は損なわれます。
タイル除去Uカット工法
タイル除去Uカット工法では、ひび割れている部分のタイルとその下地を完全に取り除きます。その後、シーリング材をその部分に充填し、新しいタイルを張り付けます。これにより、既存のタイルの見た目を保ちつつ、問題のある部分を効果的に修復することができます。
タイル浮きの補修ならKFタイルホールド工法
従来のタイル浮き補修工法のデメリットをカバーしているのが、KFタイルホールド工法です。どのような工法なのか、具体的に解説していきます。
従来工法を進化させたKFタイルホールド
KFタイルホールド工法は、革新的な補修手段としてKFケミカルにより開発されました。独自の樹脂合成技術を利用したポリウレア樹脂塗料「KFタイルホールド」は、タイルの剥落を防ぐ役割を果たします。
塗装膜は0.2~0.3mmの極薄ながら、1m²あたり3.3tの荷重に耐えることが可能です。また、塗膜の外観は透明で、現存する外壁タイルの美しさを保ちます。耐候性にも優れており、施工後も長期間にわたって外観を美しく保つことができます。
KFタイルホールドの6つの特徴
KFタイルホールドには、6つの優れた特徴があります。
- 強靭
- 防水
- 長持ち
- 意匠復元
- 施工ミス防止対策
- 低価格・短工期
KFタイルホールドは、堅牢さと柔軟性を兼ね備えたポリウレア樹脂で、外壁の微細な動きにも追従し、タイルの落下を防ぎます。
液状であるため、どんな複雑な形状の下地でも、塗るだけで防水塗膜を形成できます。これにより、確実に雨水の浸入を防ぐことができます。
また透明な塗膜を形成するため、既存のタイルのデザインを損なうことなく、その美しさを保つことができます。
経年変化による著しい色の変化がないため、長期間にわたって外観を維持します。
下塗を着色することで、過去の補修跡を目立たなくすることも可能です。
また、硬化不良につながる混合作業が不要なので、施工ミスを防ぐことができます。さらに、強靭な物性と高耐候性により、トップコートやネット貼付け工程が不要となり、修繕費を抑えることが可能なのです。
KFタイルホールドでメンテナンスの手間を解消
KFタイルホールドは、仕上がりのクオリティだけでなく補償などの制度も整っているので、安心してお任せできます。タイルは長期間にわたってメンテナンスが必要なもの。KFタイルホールドで、その手間を解消しましょう。
会員企業のみが施工可能で担保されたクオリティ
KFタイルホールドの施工は、会員企業だけが行うことが許されています。これは、最高水準の品質を保証するための厳格なポリシーです。
会員企業はKFタイルホールドの正確な施工方法を熟知しており、その技術力と経験により安全に作業することが可能です。
安心の10年剥落保証
KFタイルホールド工法は、施工後最大で10年間、外壁タイルが地面に落ちないことを保証しています。
どんな事態が起こっても、その期間中にタイルが剥がれ落ちる事態が発生した場合、施工した企業が賠償を負担します。
タイルの浮きが気になる方は是非ご相談ください
タイルの浮きは、建物の美観を損ねるだけでなく、剥がれ落ちる危険性もあります。
タイルの浮きについて心配な方、疑問を抱いている方は、お気軽にKFタイルホールドにご相談ください。