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コラム

外壁タイルの調査義務について 調査をしなくてはいけない理由と補修方法を解説

この記事では、外壁タイルの調査義務について、なぜ必要なのか、また外壁タイルの補修方法について詳しく解説します。

タイルの劣化や損傷が放置されると、大きなトラブルの原因となることも。この記事の情報をぜひチェックして管理するマンションなどの外壁タイルについての知識を確認してみてください。

 

 

マンションなどの外壁タイルは定期的に調査の義務がある?

マンションや大型ビルなど、私たちの生活空間の一部となっている建築物。その中でも、特に外壁タイルは見た目の美しさを保つだけでなく、建物を守る大切な役割を果たしています。しかし、この外壁タイルには一定の条件下で定期的な調査が義務付けられているのをご存知でしょうか?

特殊建築物定期報告制度

特殊建築物定期報告制度とは、特定の建築物に対して定期的な調査報告を義務付ける制度です。この制度の目的は、老朽化による事故を防ぐため、また建築物の安全性を確保するために、定期的なチェックを行い、必要に応じて修繕を促進することにあります。

特殊建築物に当てはまると調査の義務がある

特殊建築物とは、一定の基準を満たす高さや延床面積の大きな建築物を指します。これらの建築物は、その規模や利用状況から、安全確保が特に重要とされています。外壁タイルも、その一部として調査の対象となります。つまり、マンションや大型ビルなど、特殊建築物に当てはまる場合、外壁タイルの定期的な調査が必須となるのです。

調査を実施しなくてはいけない条件

調査が義務付けられる条件としては、建築後一定の年数が経過した建築物、あるいは地震などの大きな災害後の建築物が対象となります。また、外壁タイルの劣化状況や損傷の程度に応じて、その頻度や方法も異なる場合があります。定期的な調査を行うことで、早期の補修や安全確保が可能となるため、住民や利用者の安全を守る上で非常に重要です。

 

 

外壁タイルの調査をすべき理由

外壁タイルは建物の顔ともいえる部分であり、耐久性や美観を保つ上で非常に重要です。しかし、その外壁タイルのメンテナンスや調査を怠ると、大きなリスクが伴います。では、具体的に外壁タイルの調査を行うべき理由とはどのようなものなのでしょうか?

事故があってからでは遅い

外壁タイルは経年劣化によって、その性能や美観が低下します。特に、日本のような四季の変化や豪雨、地震などの自然災害が頻発する地域では、外壁タイルへのダメージは想像以上に大きいものです。これらの劣化やダメージを放置してしまうと、タイルが剥がれ落ちたり、建物全体の強度が低下するリスクが高まります。事故が起きる前に、定期的な調査とメンテナンスを行うことで、予期せぬ事故や被害を防ぐことができます。

事故はオーナーの責任に

建物のオーナーや管理者として、安全な環境を提供することは最も基本的な責任の一つです。外壁タイルに起因する事故やトラブルが発生した場合、その責任は建物のオーナーや管理者に帰属することが多いです。事故が発生した際の補償や修繕のコストは、非常に高額になる可能性があります。そのため、事前の調査やメンテナンスによって、事故のリスクを低減することは、経済的な観点からも非常に重要です。

 

 

外壁タイルが劣化する原因

外壁タイルは建物の美観を保つだけでなく、室内環境を保護する大切な役割も果たしています。しかし、さまざまな要因により劣化してしまうことがあります。劣化の原因を知ることで、適切な対策やメンテナンスを行うことができるので、ここではその主要な原因について詳しく見ていきましょう。

経年劣化

建物自体が経年劣化するのと同様に、外壁タイルも時間が経つにつれて劣化します。長年の紫外線や雨風に晒されることで、タイルの色褪せやヒビ、剥がれ等の現象が起こることがあります。

施工不良

施工時の不備や技術的なミスにより、外壁タイルの劣化が早まることがあります。例えば、接着剤の不足やタイルの取り付け方向の誤りなど、施工段階での不備が後々の劣化を招くことがあります。

温度や湿度の差

日々の温度変化や湿度の変動は、外壁タイルに大きな負担を与えます。特に日中と夜間の温度差が大きい場所や、高湿度の地域では、タイルの剥がれやヒビ割れが発生しやすくなります。

地震

日本は地震大国とも称され、多くの地震が発生します。大きな地震が発生すると、建物全体に大きな揺れが伝わり、それに伴い外壁タイルにもダメージが及ぶことがあります。

凍結と融解

冬季に気温が低下し、雨水や湿気がタイル内部に染み込むと、凍結することがあります。この凍結した水が融解する際に、タイルや接着材に圧力がかかり、劣化を早める要因となります。

 

 

外壁タイル調査の方法

外壁タイルの劣化やダメージを早期に発見し、適切な対策を行うためには、定期的な調査が必要です。しかし、どのような方法で調査を行うのでしょうか?ここでは、主な外壁タイルの調査方法を2つご紹介します。

打診調査

打診調査は、外壁タイルの表面を特製のハンマーや棒で軽くたたき、その音や振動からタイルの状態を判断する方法です。健全なタイルは高い音がし、劣化や空洞があると低い音やこもった音がします。この方法は簡易的でありながらも、高い精度でタイルの劣化や空洞を発見することができます。

赤外線調査

赤外線調査は、外壁タイルの裏側の温度を赤外線カメラで撮影し、その温度分布からタイルの状態を判断する方法です。例えば、空洞や劣化部分は熱を伝えにくいため、温度の低下や上昇が見られることが多いです。この方法は非破壊であり、広範囲の調査が可能であるため、大きな面積の外壁タイルの劣化や異常を一度に把握することができます。

 

 

外壁調査の後タイルを補修すべきかどうか

外壁タイル調査を実施した後、その結果を元に補修の必要性を判断する必要があります。補修が必要なのか、またどのような補修方法を選択すべきなのかを正確に判断することで、長期的なメンテナンスコストを削減することができます。

タイル浮き率から補修すべきかを考える

タイルの浮き率は、タイルが正常に固定されているか、あるいは空洞や浮きが生じているかを示す指標です。高い浮き率はタイルの劣化や剥がれのリスクが高いことを示しており、この数値をもとに補修の必要性を判断します。

タイル浮き率の目安

一般的に、タイルの浮き率が10%以上の場合、即時の補修が推奨されます。5%未満の場合は、定期的な監視を続けながら状況を見守ることが望ましいです。この浮き率の目安をもとに、建物の安全性や美観を確保するための適切な対策を選択します。

外壁タイルの補修ならKFタイルホールド工法がおすすめ

KFタイルホールド工法は、劣化したタイルを取り外すことなく、特殊な接着材を注入して固定する補修方法です。この工法は非破壊であり、タイルの美観を損なうことなく迅速に補修が可能です。また、コスト面でも経済的であり、長期的な安定性も確保できるため、多くの物件で採用されています。補修を検討する際には、KFタイルホールド工法を検討することをおすすめします。

 

 

外壁タイルの補修ならKFタイルホールド工法

外壁タイルの悩みは、年月とともに避けられない問題となります。特に、劣化や浮きによる安全性の懸念や美観の低下は物件の価値を大きく低下させる原因となり得ます。そんな中、「KFタイルホールド工法」は革新的な補修技術として、多くの物件オーナーから信頼と評価を受けています。

その最大の魅力は、「非破壊的な補修」であること。旧来の手法では劣化したタイルの取り外しや取り替えが主流でしたが、この工法では、特別な接着剤を使用してタイルの裏に注入します。これにより、タイルの浮きや動きを抑制し、外見の変わらない状態で安全性を確保することができます。

コストに関しても、KFタイルホールド工法は非常に効率的です。旧来の方法と比較して、短期間での施工が可能であり、その結果、全体の補修費用が抑えられる点も大きなメリットとして挙げられます。そして、施工期間の短縮は住民の生活の邪魔をせず、迅速かつ確実に補修を完了させることが可能です。

 

外壁タイルのメンテナンスや補修にお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

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