コラム
マンション外壁タイルの浮きが発生する原因と対策 KFタイルホールド工法でメンテナンスを極限まで減らす
マンションの美観や価値を長持ちさせるため、外壁タイルの状態は非常に重要です。しかし、マンション外壁タイルの浮きという問題に頭を悩ませているオーナーや管理者も多いのではないでしょうか。
この現象が起こる背景や原因は何なのか、そしてどのように対策すれば良いのか。この記事では、マンションの外壁タイルの浮きの主な原因と、その対策について詳しく解説します。さらに、メンテナンスの手間とコストを極限まで減らす秘訣もお伝えします。
マンションの外壁タイルが浮いてしまう理由とは
マンションの外壁タイルが浮いてしまう理由は、主に下記の5つです。
施工不良
タイルを貼る際、重要なのは基盤のコンクリート面の処理です。コンクリート面に「離型剤」という成分が残っていると、タイルがきちんと接着しづらくなります。また、タイルを貼るためのモルタルを塗布したあと、適切な時間を過ぎてからタイルを貼り付けると、その接着力が低下します。
このような施工のミスや不注意から、外壁タイルが浮くリスクが高まります。
経年劣化
時間が経つにつれて、建物やその部材は自然と老朽化していきます。外壁タイルもその例外ではありません。長い年月を経ると、日常的な気象条件の影響や物理的な摩耗などで、タイルやその接着剤が劣化することがあります。
経年劣化によりタイルの接着力が低下すると、浮いてきたりすることが考えられます。
地震
日本は地震が頻繁に発生する国です。強い地震が発生すると、マンションの構造自体が大きく動き、その影響で外壁タイルにもストレスがかかります。
このような強い振動により、タイルの接着部分が弱まり、結果としてタイルが浮く可能性が出てきます。
湿度による影響
高湿度の環境は、外壁タイルの浮きに影響を及ぼすことが知られています。特に梅雨や湿度の高い時期には、タイルの裏側に水分が溜まりやすく、これが原因で接着剤が劣化する恐れがあります。
湿度が高い状態が続くと、その影響でタイルが浮いてしまうこともあるでしょう。
コンクリート構造物からの影響
コンクリートの構造物には、時間の経過や外部の影響でひび割れなどが生じることがあります。このような構造物のダメージが直接的にタイルに影響を与え、タイルにも割れや浮きが起こるケースが考えられます。
特に、基盤となるコンクリートの安定性は、タイルの持続性に大きく関わってくるため注意が必要です。
そのタイル浮きは施工不良か?浮き率について知っておく
タイル浮きの原因が施工不良なのかそれ以外なのか判断するために、浮き率について知っておきましょう。
タイルの浮き率とは
タイルの浮き率とは、簡単に言えば、タイル全体の面積に対してどれだけの部分が浮いているかを示す指標です。
具体的には、タイルが部分的にもしくは全面的に下地に接着していない状態の面積が、全体のタイル面積の中でどれくらいの比率を占めているかをパーセンテージで表したものとなります。この浮き率を知ることで、タイル施工の品質やメンテナンスの必要性を判断する際の参考とすることができます。
タイルの浮き率の基準
ビルやマンションの完成後、経過した年数に応じて、外壁タイルが浮くことが許容される面積の基準があります。具体的には以下のような基準が示されています。
- 0~5年: 浮きが許容されない
- 6~10年: 浮きが施工面積の3%まで
- 11~15年: 浮きが施工面積の5%まで
- 16~20年: 浮きが施工面積の10%まで
これらの基準は過去の判例をもとに算出された参考値であり、これを超えてタイルが浮いている場合、施工に何らかの問題があった可能性が高まります。
マンションなど特定建築物では外壁タイルの調査が必須
マンションなどの特定建築物では、義務として外壁タイルの調査を行う必要があります。詳しく解説していきます。
12条点検について
建築基準法の第12条により、定期的に外壁タイルの浮き調査を行う必要があります。
この法令により、定期的なチェックとその結果の報告が義務付けられているのです。これを怠ると、罰則が科される可能性があるため、建物の管理者や所有者は十分な注意が必要です。
外壁タイルの調査方法
目視調査
目視調査は、文字通り目でタイルを確認する方法です。
足場が設置されていない場合や高所など、直接目で確認しにくい箇所では、双眼鏡や望遠鏡を使用して確認します。これにより、外壁の状態やタイルの浮きを効率的にチェックすることができるのです。
打診調査
打診調査は、打診棒や特定のハンマーを使用して、タイルを一つ一つ叩き、発する音や感じる感触からタイルの状態を判断する方法です。
この調査方法は、タイルの浮きや問題点を正確に特定できます。
赤外線調査
赤外線調査では、サーモグラフィという装置を使用して、外壁の熱分布をカメラで撮影します。そして建物から放出される赤外線エネルギーをキャッチし、それを電気信号に変えて画像化します。
この熱分布画像を基に、タイルの浮きや問題点があるかを調査するのです。
マンションなど外壁タイルの補修方法とは?
マンションなどの外壁タイルの補修方法について解説していきます。
従来工法
従来の外壁タイルの補修には、以下のような方法が用いられています。
- 脳天打ち工法: 浮いていたり、割れていたり、剥がれているタイルを固定する方法です。この方法では、アンカーピンやエポキシ樹脂を使用し、問題を抱えるタイルを元の位置に固定します。
- タイル部分張替え工法: 問題のあるタイルを取り外し、新しいタイルをその場所に設置する方法です。
- 外壁複合改修工法: アンカーピンでタイルを固定した後、ネットや透明樹脂を使用してタイルの剥落を防ぐ方法です。
- エポキシ樹脂注入工法: ひび割れた箇所にエポキシ樹脂を注入して、内部から補強し、さらに防水処理を施す方法です。
- タイル除去Uカット工法: ひび割れの部分のタイルとその下地を取り除く方法です。その後、シーリング材で補修し、新しいタイルを設置します。
これらの補修方法は、その状況や条件に応じて行われてきたものです。
KFタイルホールド工法
KFタイルホールド工法は、KFケミカルの先進的な樹脂技術によって生み出されたタイルの剥落防止手法です。
この工法で使用される「KFタイルホールド」は、ポリウレア樹脂塗料を基にしており、非常に薄い塗膜ながらも驚異的な強度を持っています。具体的には、その薄さは0.2〜0.3mmでありながら、1m²当たり3.3tの荷重を支えることができます。
さらに、この塗膜は透明性を持つため、外壁タイルのデザインや色をそのままに維持することができます。この特性により、外壁の美観を損なうことなく、補修を行うことが可能です。そして、この塗膜は耐候性にも優れているため、長期間、外観の美しさを維持することができます。
KFタイルホールドで極限までメンテナンスを減らせる外壁へ
KFタイルホールド工法には、多くのメリットがあります。詳しくご紹介していきます。
安心の10年剥落保証
KFタイルホールド工法は、最長10年間外壁タイルが落ちないことが保証されています。
もし予期せぬ事態でタイルが剥落し、何らかの損害が発生した場合、施工に関わった関係者が損害を補償します。つまり、安心してこの工法を選べるというわけです。信頼性が高く、長期にわたる安心を実現します。
資格制の施工で施工品質も安心
業界初の特性を持つ、KFタイルホールド工法。樹脂塗膜の塗布だけでタイルの剥落を防ぐこの技術は、正確な施工方法や乾燥の管理が求められます。
ですので、この工法を実際に施工するのは、KFタイルホールド工法の施工資格を持つ専門家のみ。これにより、お客様には質の高い施工を保証します。
品質だけでなくコストメリットも
KFタイルホールドは、その耐久性と強さからトップコートやネットの貼り付けといった追加工程が不要です。これにより、全体としての施工工程が3ステップと短縮され、それがコスト削減へと繋がります。
高品質ながらコストを抑えることができるので、修繕予算をおさえたい方にもピッタリ。良質なサービスをリーズナブルな価格で受けられるのは、大きなメリットの一つと言えるでしょう。
タイル浮きの調査や補修のことなら、KFタイルホールド工業会にお問い合わせください。