何故タイルは
剥落するのか?
外壁タイルは経年劣化により落下します。
「外壁タイル仕上げはメンテナンスの必要がない」
そうお考えのオーナー様は少なくありませんが、外壁タイルは劣化とともに落下するリスクがあります。毎年、外壁タイルの落下事故は発生し、過去に落下したタイルが人にあたり死亡事故に至ったケースもあります。
過去に発生した外壁タイルの剥離・落下による死亡事故の損害賠償について最高裁での判決の結果建物の所有者が全面的に賠償責任を負うという判決が下った事例もございます。
タイルが剥落したマンション
外壁タイルの落下事故件数
年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
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件数 (被害者数) |
6(1) | 3(1) | 6(9) | 5(1) | 8(1) | 12(7) |
年々外壁タイルの落下事故は増加傾向にあり、
外壁タイルのメンテナンスは必須なのです。
1分で分かる、外壁タイルが剥離・落下する理由
外壁タイルが落下する理由①
外壁の部材の伸縮量の違い
外壁タイルは、タイル/接着モルタル/コンクリートの3層で構成されています。これらの材料が外部から温湿度変化を受けることで、膨張係数の違いによって構成材ごとに異なった伸縮が発生するのです。異なった伸縮が生み出すひずみは外気環境変化により日々発生し、外壁に疲労を蓄積しタイルに浮きを発生させます。
タイルの浮きが発生している外壁
外壁タイルが落下する理由②
タイルが浮いた部分への雨水の侵入
タイルの伸縮により浮いた部分に雨水が侵入し、日射による温冷を繰り返すことでは膨張・収縮が絶えず発生する状況になります。
次第に、タイルの浮きが進行し耐えられなくなり、剥離してしまうという流れなのです。
既存タイル外壁の調査・報告義務があります。
定期点検のタイミングで外壁タイルのメンテナンスを行いましょう
従来のタイル補修工法のメリットデメリット
脳天打ち工法
- 技術
- 浮き・割れ・剥がれ箇所のタイルをアンカーピンとエポキシ樹脂で固定する
- コスト
- 低
- メリット
-
- 既存タイルの意匠を生かせる。
- デメリット
-
- 直貼り下地の場合、残存離型剤を除去できないためエポキシ樹脂の接着効果が限定的。
- モザイクタイルの場合、施工枚数が多くなり不経済。
- 部分補修につき他の部分は経年で劣化する。
タイル部分張り替え工法
- 技術
- 浮き・割れ・剥がれ箇所のタイル張替え
- コスト
- 中
- メリット
-
- 浮き · 割れを生じたタイルを剥がすため下地RCの状態を確認できるため適切に補修することができる。
- 既存タイルの意匠を生かせる。
- デメリット
-
- 部分補修につき他の部分は経年で劣化する。
- 張替えタイルと既存タイルの意匠が変わる。
外壁複合改修工法
- 技術
- アンカーピンでタイルを固定しネットと透明樹脂と積層することでタイルの剥落を防止する
- コスト
- 高
- メリット
-
- 既存タイルの意匠を生かせる。
- 透明樹脂をタイル前面に塗装することで目地からの雨水侵入を防ぎ経年劣化を抑制できる。
- デメリット
-
- 工程数が多くコスト高。
- 透明樹脂(トップコート)が経年劣化によって、劣化し意匠性が崩れるおそれがある。
従来工法を
更に進化させたタイル剥落防止工法が
KFタイルホールド工法なのです。
KFタイルホールド 工法は、KFケミカル独自の樹脂合成技術によって開発されたポリウレア樹脂塗料を用いたタイル剥落防止工法です。塗装膜は0.2〜0.3mmと薄膜でありながら1平米あたり3.3tの荷重に耐えられる強靭な塗膜でタイルの剥落を防止します。