コラム
外壁タイルの浮き率の基準とは?メンテナンスの基準をお伝えします。
その美観の良さと、かつてメンテナンスフリーとまで言われた耐久性により
多くのマンションやビルの外壁で採用されているタイル。
でも外壁タイルは時間の経過に伴い、劣化を起こし最悪の場合剥落してしまうリスクをはらんでいます。
外壁タイルメンテナンスの目安となるのが、タイルの”浮き”。
ひとえに浮きといっても、浮き率は大小さまざまです。
今回は、メンテナンスが必要なタイルの浮き率の基準について解説します。
外壁タイルの”浮き”とは?
外壁タイルの浮きとはコンクリート構造物と、外壁に張り付けられたタイルやモルタルの間に隙間が生まれる現象を指しています。
外壁タイルの浮きは大きく分けて2つあります。
・陶片浮き
陶片浮きではタイルそのものが接着用のモルタルから剥離します。
タイルは外壁仕上げ材を利用してコンクリートに接着するため、陶片浮きが発生するのは稀です。
・下地浮き
下地浮きはタイルを固定しているモルタルがコンクリート構造物から剥離します。
タイルが浮いてしまう原因とは?
タイルが浮く原因は大きく分けて7つあります。
・経年劣化
日射によって仕上げ層が膨張、縮小をし、付着力が低下した結果、浮きが起こります。
・地震
揺れやゆがみなどの外部からの力が建物に加わることで付着力が低下し、浮きが起こります。
・湿度
目地が水分を吸収したり乾燥することによって仕上げ層が膨張、収縮し、付着力が低下し、浮きが起こります
・施工不良
コンクリート内部に剥離剤などの異物が混入していたり、圧着不足などの施工不良から浮きが発生することもあります。
・モルタルの質が悪い
施工に使われるモルタルの質が悪いと浮きが起こります。
・コンクリート構造物のひび割れ
コンクリート構造物にひび割れなどが生じるとそこからタイルに割れや浮きが起こります。
また、モルタルの水分が蒸発したり(ドライアウト)、強度不足もタイルの浮きの原因として挙げられています。
経過年数ごとの外壁タイル浮き率の基準は?
ビル・マンション竣工後の経過年数ごとに外壁タイルの浮き面積は施工面積に対しどのくらいの面積を許容すべきかの参考は以下の通りです。
0~5年 浮きなし
6~10年 3%
11~15年 5%
16~20年 10%
これらはあくまで過去の判例から推測したものです。上記を超える範囲で外壁タイルの浮きが発生した場合は、施工に問題があると考えられます。
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