コラム
外壁打診調査の方法や流れを紹介!タイルの補修はKFタイルホールド工法で
外壁のトラブルは、見た目の問題だけでなく、安全性にも関わる重要な課題です。その健康状態を知るために欠かせないのが外壁打診調査です。
この記事では、外壁打診調査の必要性からその方法、流れまでを詳しく紹介し、建物を守るための第一歩を踏み出すお手伝いをします。
外壁の状態を正確に把握し、適切な時期に補修を行うことで、安心して美しい住まいを長く保つことができます。
そもそも外壁打診調査とは?
外壁打診調査とは、建築物の安全を守るために行われる定期調査の一つです。この調査では、専門の道具である打診棒を使って外壁を叩き、その音を聞くことで壁の状態をチェックします。特に、タイルやモルタルの浮きや損傷がないかを見分けます。
多くの場合、足場や高所作業車、あるいはロープを使ってのアクセス方法で行われ、その精度は非常に高いと言われています。日本では、外壁からの落下物を防ぐために、建築基準法に基づき、一定の建物に対してこの調査が義務付けられています。
しかし、全ての建築物が対象というわけではなく、条件を満たす建物で必要とされます。この重要な調査を怠ると、罰金が科されることもあります。
外壁打診調査の方法
外壁打診調査には様々な手法があり、それぞれに特徴と適用範囲があります。以下では、主要な調査方法を紹介します。
仮設足場
仮設足場を利用した外壁打診調査は、外壁全体に足場を組んで安全性を高めながら広範囲にわたって調査を行う手法です。設置と撤去には時間がかかり、足場費用も発生しますが、建物の大きさに応じて効率的な作業が可能です。
ただし、小規模な建物ではコストがかさんでしまうことがあります。この方法は、詳細な調査を行う上で非常に有効ですが、準備には時間と費用がかかる点を考慮する必要があります。
高所作業車
高所作業車を使用した外壁打診調査は、足場を組む必要がなく、迅速に実施できる利点があります。しかし、リフトの届く範囲に限りがあり、大規模な調査には向きません。また、狭い場所や特別な許可が必要な場所では使用が難しいことがあります。
高所作業車を使用する際は、警備員やオペレーターなどの追加人員が必要になるため、これらの経費も考慮する必要があります。
ロープアクセス
ロープアクセスを用いた外壁打診調査は、特殊な技術を駆使して作業員が屋上からロープで吊り下がりながら外壁を検査します。
足場を必要としないためコストを抑えられ、安全性も高いですが、大規模な調査には適していない場合があります。特殊技術を用いるため、作業員の技能が求められます。中規模から小規模の建物に最適で、迅速かつ効率的な検査を可能にします。
赤外線
赤外線サーモグラフィを使用した外壁打診調査は、温度の差を利用して外壁の異常を検出します。この方法は、外壁に亀裂がある場合や水漏れしている箇所がある場合、温度差によりそれらが可視化されるため非常に有効です。
打診調査前に赤外線サーモグラフィで潜在的な問題箇所を特定することで、より効率的に詳細な調査を行うことが可能になります。ただし、外部の気温や天候の影響を受けやすいため、解釈には専門知識が必要です。
ブランコ
ブランコ方式による外壁打診調査は、作業員がブランコに乗って外壁に近接し、目視や手での触診によって外壁の状態を確認します。足場を組む必要がなく、特に高所の狭い場所やアクセスが困難な箇所の調査に適しています。
コストと時間を節約できる一方で、安全性に関する明確な基準がなく、安全対策の確認が不可欠です。適切な安全対策を講じることで、効率的かつ低コストでの調査が可能になります。
ゴンドラ
ゴンドラを使用した外壁打診調査は、屋上や屋根から設置した架台を利用して、作業員がゴンドラに乗り込みながら外壁を検査する方法です。
足場を組む必要がないため、コストと時間を節約でき、安全性も確保されます。特に中規模から小規模の建物に適しており、複数のゴンドラを用いることで効率的に調査を進めることができます。
外壁打診調査の必要性
外壁打診調査は、建物を長期にわたって安全かつ美しく保つために必要不可欠です。以下で、その必要性について解説します。
建築基準法によって定められている
建築基準法では、定期的な外壁打診調査が義務付けられています。これにより、建物所有者は8年から10年ごとに外壁の状態をチェックし、問題があれば報告しなければなりません。
法律に違反した場合、最大100万円の罰金が課される可能性があるため、外壁打診調査は法的責任を果たす上で欠かせないものとなっています。
事故はオーナーの責任に
外壁の落下や剥がれは、重大な事故に直結するリスクがあります。通行人への怪我や、最悪の場合、命を奪うことにもなりかねません。
所有者が外壁の定期的な調査やメンテナンスを怠った結果、事故が発生した場合、その責任は所有者にあります。安全な環境を保つため、また法的なリスクを避けるためにも、外壁打診調査の実施は不可欠です。
建物の美観の保護
建物の外壁は、その外観を大きく左右します。経年劣化によるひび割れや剥がれは避けられず、放置すると建物が古く見える原因になります。
定期的な外壁打診調査を通じて、小さな問題を早期に発見し対処することで、建物の美観を保ち、不動産の価値を高めることができます。美観の維持は、建物を利用する人々の満足度にも直結します。
災害時の安全性の確保
外壁の点検を怠ると、災害発生時に重大な事故につながるリスクがあります。法律では定期的な外壁調査が義務付けられており、適切なメンテナンスを行わないと罰金が科されることもあります。
外壁が落下する事故は過去にも発生しており、人命に関わる危険性があるため、定期的な調査で安全を確保することが極めて重要です。災害時にも建物が安全な避難場所として機能するよう、点検は不可欠です。
外壁打診調査の流れ
外壁打診調査は建物の健全性を確認し、必要な修繕を行うために重要なプロセスです。この流れを順を追ってご紹介します。
問い合わせ
外壁打診調査を始めるにあたって、まず適切な業者を見つけることが重要です。インターネット検索や地域の建築指導局への問い合わせを通じて、信頼できる調査業者を探しましょう。
調査の範囲、方法、資格を持つ専門家の有無など、具体的な情報を集めることが、調査の質を左右します。選定した業者に直接問い合わせ、調査の必要性や方法について相談することがスタート地点となります。
見積もり
問い合わせ後、選んだ業者から調査に必要な見積もりを取ります。この見積もりには、調査の方法、必要な時間、およびコストが含まれています。
料金は業者や建物の状態、調査の範囲によって異なるため、複数の業者から見積もりを取り比較することが推奨されます。見積もりの段階で、費用だけでなく業者の対応や提案内容も評価基準にしましょう。
打診調査
業者選定後は、具体的な打診調査が行われます。この調査では、外壁の状態を専用の道具を使ってチェックし、劣化や損傷の有無を調べます。調査範囲や建物の特性に応じて、足場の設置が必要になる場合もあります。
無足場工法を用いることで、作業時間やコストを削減することも可能です。調査結果は、報告書としてまとめられ、建物の所有者や管理者に提供され、必要に応じて修繕の提案が行われます。
報告書を作成してもらう
調査が終了すると、業者は外壁の状態に関する詳細な報告書を作成します。この報告書には、外壁の損傷や劣化の程度、必要な補修作業の提案などが含まれます。
報告書は、建物の維持管理や将来の補修計画を立てる上で非常に重要な資料となり、場合によっては自治体への提出が必要になることもあります。この段階で、建物の健全性を維持するための具体的なアクションプランが明らかになります。
必要があれば補修
報告書に基づき、外壁に損傷や劣化が見つかった場合、適切な補修が必要になります。補修作業は、建物の安全性を確保し、さらなる損傷を防ぐために行われます。
補修を適時に行うことで、建物の寿命を延ばし、美観を維持することが可能です。補修の範囲や方法は、報告書の内容と建物の状態によって決定され、専門の業者によって実施されます。
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この記事では、外壁打診調査の重要性とその流れを解説しました。建物の安全を守るためには、定期的な調査と適切なメンテナンスが不可欠です。そこで注目されるのが、KFタイルホールド工法です。
この工法は、KFケミカルの独自技術により開発されたポリウレア樹脂塗料を使用し、わずか0.2〜0.3mmの塗膜でありながら、1m²あたり3.3tの荷重に耐える強靭さを誇ります。透明で耐候性に優れた塗膜は、外壁タイルの美観を損なわずに保護します。
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